正暦5年(994)船岡山に創建された疫病鎮護の神社が起こりと伝えられ、その後、今の地に移り今宮神社となりました。
徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院が、氏神として社殿の修復などに力を注ぎました。桂昌院は京都西陣の八百屋に生まれ、名を「お玉」と言いましたが、従一位となったことから、「玉の輿」という言葉が生まれました。そのため、今宮神社は別名「玉の輿神社」とも呼ばれています。
祭神は、大国主命・事代主命・稲田姫命を祀り、社殿の多くは明治時代の再建ですが、古式の風格を感じさせます。
東門を出た所には、名物「あぶり餅」を売るお店が向かい合い、江戸時代の社頭風景の名残を思わせます。
毎年4月の第2日曜日に行われる「やすらい祭り」は疫病除けのお祭りで、行列の花傘の下に入ると一年間無病息災で過ごすことができると言われています。またこの祭りは、「鞍馬の火祭」、「太秦の牛祭」とともに京都三大奇祭の一つです。
(取材日:1995年,2011年4月)
「玉の輿」に乗った桂昌院
八百屋の娘「お玉」から将軍の生母にまで昇りつめた桂昌院。まさに「玉の輿」に乗った女性です。
(取材日:2011年4月)
叩くと怒る石
境内には、叩くと重くなって持ち上がらず、撫でたり拝んだりすると軽々と持ち上がるという不思議な言い伝えの石があります。
また、撫でた手で体の悪いところをさすると病気が早く治ると言われています。
(取材日:2011年4月)
あぶり餅
門前で香ばしいにおいを漂わせている2軒の「あぶり餅」屋さん。今宮神社の名物になっているこのお餅は、厄除けに良いとされています。ちょっと一服いかがですか?
(取材日:1995年)
やすらい祭り
4月の第2日曜日には、京都三大奇祭の一つ、「やすらい祭り」が行われます。
(取材日:2011年4月)