この大原の里が侘を漂わせているのは、京の都から通じる街道が、都落ちの道だったからという説もあるほど。このあたり一帯は山里と古社寺が一体となり、その風情は古都京都の中にあっても、東山一帯のそれとはまた違った寂しさを醸し出すものです。
寂光院 [ジャッコウイン]建礼門院ゆかりの尼寺。静寂な境内は遠く平家物語の時代を彷彿とさせます。 |
宝泉院 [ホウセンイン]柱と柱の間の空間を額縁に見立てる額縁の庭で有名です。この庭は11月20日の午後4時頃が一番美しく見えるそうです。 |
勝林院 [ショウリンイン]「大原問答」で有名です。正論を唱えると手から光を放ったと言われる「証拠の阿弥陀」こと、阿弥陀如来像が安置されています。 |
実光院 [ジッコウイン]半年間も咲き続けるという不断桜と、美しい庭園が見どころです。 |
三千院 [サンゼンイン]「京都大原三千院」という歌であまりにも有名ですが、見るべきものも沢山あります。井上靖をもって「東洋の宝石箱」といわしめた瑠璃光庭をぜひ鑑賞して下さい。 |
来迎院 [ライゴウイン]天台声明(しょうみょう:節をつけて唱えるお経)の道場として建立されましたがその後、良忍が再興しました。その昔の仏教音楽が聞こえてくるようです。 |