龍源院は大徳寺南北派の本庵で、永正年間(1504~21)に能登の畠山氏、豊後の大内氏らが創建したものです。
表門、本堂(ともに重要文化財)は創建当時のもので、大仙院同様、室町時代最古の禅宗方丈建築です。方丈は庭々に囲まれ、北に枯山水の「竜吟庭」、南の方丈前には「一枝坦」、方丈東側には「東滴壺」というそれぞれ趣きのある庭があります。また書院には豊臣秀吉と徳川家康が対局したという基盤が展示されています。
(取材日:1995年)
基盤及び基筒
秀吉と家康が対局したという四方蒔絵の基盤で、重要美術品です。ところで秀吉と家康、どちらに軍配があがったのでしょうか?
(取材日:1995年)
方丈前石庭
この「一枝担」という庭には樹齢700余年を経た山茶花「楊貴妃」が真紅の花を咲かせ有名でしたが、残念なことに樹齢つきて枯れてしまったとのことです。
(取材日:1995年)
こだ庭
写真では全部写っていませんが、右に「阿の石」左に「吽の石」があり、阿吽の石庭ともいいます。この石は昔、聚楽第のものと伝えられています。
(取材日:1995年)
竜吟庭
青々とした杉苔は、洋々と果てしない大海原を現わし、 石組が陸地を表わしているそうです。
(取材日:1995年)
東滴壺
我が国では最も小さく、底知れぬ深渕に吸い込まれそうな 感じのする格調高い石庭です。
(取材日:1995年)