浄土宗に属するお寺です。安貞2年(1228)に鴨川が氾濫したとき、勢多判官為兼(せたのほうがんためかね)は地蔵菩薩のお告げにより洪水を防ぐことができました。深く感謝した彼はここに地蔵尊座蔵を安置し、雨止(めやみ)地蔵と名づけたといわれています。
他説には、雨に降られた人がここで雨宿りをしたことから雨止地蔵と呼ばれ、「雨止」が転じて「目疾」になったともいい、眼病の治療にも霊験があるとの信仰から「目疾地蔵」と呼ばれるようになりました。
「仲源寺」という名前より「目疾地蔵」 の方が有名です。
本堂そばの阿弥陀座像は室町時代の作といわれる「山越阿弥陀像」です。また、観音堂には木像の千手観音座像が安置されており重要文化財に指定されています。
(取材日:1995年)
本堂前
京都の大動脈・四条通付近は多くの寺院がみられます。目疾地蔵は四条通に面しているものの、風景に自然に溶け込んでいるためか見逃してしまいがちです。門をくぐるとすぐ正面が本堂です。
(取材日:1995年)
お地蔵様
子供地蔵さまは手前にある柄杓で水を頭からかけてさしあげます。 余談ですが、私は仏様を撮影するときは必ず事前に手をあわせて許しを請ってから撮影させてもらっています。
(取材日:1995年)