旧堀野家本宅であった堀野記念館は天明元年(1781)、若狭出身の銘酒・キンシ正宗の初代松屋久兵衛がこの地に造り酒屋を創業したことに始まります。明治13年(1880)に酒造拠点は伏見に移されましたが、この堀野家は、屋敷や酒造道具類など当時の文化的資産を伝えるため平成7年堀野記念館としてオープンしました。
広い敷地の南側に位置する切妻造段違桟瓦葺の主屋、切子格子やむしこ窓、敷地奥に残る文庫蔵、酒蔵、北蔵の3つの土蔵(切妻造瓦葺)…、これら建築物は造り酒屋の歴史と町家文化を伝える貴重なものとなっています。
座敷や中庭なども見学でき、昔の京の生活文化に触れることができます。また、町家と酒造の歴史的資料の展示などもあります。
(取材日:1995年)
名水「桃の井」
京の名水「染井の水」と同じ水脈のこの水は、毎時3トンもの豊かな水量で年を通して水温16℃を保っています。
(取材日:1995年)
試飲コーナー
日本酒の試飲ができます。またお土産用にお酒はもちろんお菓子や小物なども売られています。
(取材日:1995年)
蔵
貴重な酒蔵道具が残っていて、伝統的酒蔵の風景を見ることができます。
(取材日:1995年)
2階10畳間
角の床柱を用いた畳床、平書院の筬欄間など、端正な座敷構えはお客様をもてなす部屋です。
(取材日:1995年)