「維新は寺田屋の一室から生まれたり」と言われるように、寺田屋は明治維新のメインステージとなったところです。
文久2年(1862)討幕急進派が寺田屋に集まって、決起を企てた「寺田屋騒動」は有名。また、ここは坂本龍馬の定宿で、おりょうさんとの恋の宿としても知られています。
「寺田屋」と書かれた軒提灯を吊るす昔ながらの船宿風情で、現在でも宿泊することができます。屋内には龍馬の部屋もそのまま残っており、柱には刀傷も保存されています。また、庭の前には寺田屋騒動で散った薩摩九烈士の碑や坂本龍馬の銅像などが建っています。
※2008年、京都市の調査によると、寺田屋は鳥羽・伏見の戦いで焼失しており、現在の建物は再建であるとの発表がありました。
(取材日:1995年)
提灯
寺田屋の提灯は今も当時のまま提げられているといいます。
(取材日:1995年)
部屋の中
きれいに掃除された部屋は、今でも現役の宿泊客に開放されています。しかし、こんな狭い部屋内でよく刀で切り合いなどしたものだと驚きます。
(取材日:1995年)
刃疵
部屋の狭さを物語る、刀傷。 皆さわるせいか、丸くなっていました。
(取材日:1995年)
像
坂本竜馬の像と、寺田屋騒動で散った薩摩九烈士の碑。
(取材日:1995年)