真宗大谷派の本山である東本願寺は正式には真宗本廟(しんしゅうほんびょう)といいます。親鸞聖人によって本願寺が開かれ、慶長7年(1602)に徳川家康より寄進を受けた教如上人が、東本願寺として分立したのが始まりとされています。東本願寺に対し、それまでの本願寺は西本願寺と呼ばれるようになりました。その後4度の火災に遭いますが、その度に建て直され、現在の建物は明治28年(1895)に再建されたものです。
東西200m、南北400mの広大な敷地には巨大な伽藍が立ち並んでおり、中でも親鸞聖人の像を安置してある御影堂は、幅76m、奥行58m、高さ38mの大きさを誇る世界最大級の木造建築です。その御影堂と本堂の阿弥陀堂への渡り廊下には、再建の際に、巨材を引くために全国の女性門徒が寄進した毛髪でよりあげた「毛綱」が展示されています。
ここより東へ徒歩7分のところに、東本願寺の別邸である渉成園(しょうせいえん)があります。
(取材日:1995年)
御影堂門
知恩院三門、南禅寺三門とともに京都三大門の一つです。
(取材日:1995年)
御影堂
親鸞聖人像を安置する御影堂は畳927枚もある広さです。ちなみに御影堂はこちらでは「ごえいどう」と呼ばれているようです。
(取材日:1995年)
阿弥陀堂
「お東さんのローソク」と呼ばれる京都タワーがよく見えます。
(取材日:1995年)
毛綱
全国の女性門徒の寄進による黒髪で編んだ「毛綱」です。
(取材日:1995年)