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天台宗の門跡寺院の一つ。最澄の創建で、もとは比叡山の西塔北谷にあって東尾坊といわれていましたが平安時代に曼殊院と改められ、明暦2年(1656)に現在地に再興されました。現在の曼殊院は桂離宮を造営した智仁天皇の子・良尚親王が造営したもので、桂離宮の美意識が息づく江戸時代初期の代表的な書院建築といわれています。
特に気をつけて見てもらいたいのは書院の欄間と廊下の杉戸の引手です。欄間は月の字くずし・卍くずし・菊花紋、引手は扇手・瓢箪・鞭などさまざまな意匠が懲らされています。大書院を舟、白砂を水の流れにみたて静かに水面をさかのぼる大舟を表現した庭。鶴をかたどった五葉の松、霧島のツツジ。さらには杉と楓、そしてなによりも庭の自然と建物群が四季おりおりにさまざまな姿をみせながら、絶妙の調和を示しています。鳥のさえずり、そして静けさ、とても京都市内とは思えないこの書院と庭の前にしばし物思いにふけってみるのもいいかもしれません。
(取材日:1995年)
枯山水の庭園
この枯山水は、禅的なものと王朝風のものとが結合して、日本的に展開した庭園として定評があります。秋の紅葉時がすばらしいのは有名です。
(取材日:1995年)
梟(ふくろう)の手水鉢
中秋の名月のころ月の光をここに反射させ、部屋の天井に第2の月を宿らすという趣向があったそう。下の台石は亀、傍の石は鶴をかたどっているとのことです。
(取材日:1995年)