桜 ・・・ | |
紅葉 ・・・ | |
※このCHARTは、取材者の主観に基づくものです。 |
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勝林院の僧院で、同じような子院として、宝泉院、普賢院、理覚院などがありましたが、大正8年に普賢院、理覚院を併合し実光院となりました。
この地は天台声明(てんだいしょうみょう。仏前で、節をつけて仏徳をたたえる声楽。讃美歌のようなもの)の中心地で、代々天台声明の研鑚に励んでこられました。
客殿の欄間の三十六詩仙画像は江戸時代中期の狩野派の画家の筆。また、声明に使用する楽器なども陳列されています。
庭園は、東側が池泉観賞式(枯山水と対峙する庭園の作り方で、歩いて観賞せずに院に座ったまま眺める形式のこと)の庭園で、江戸時代後期の作庭です。律川から導いた滝の水が流れ落ち、池の手前を俗世間、向こう側を仏の浄土に見立てて作られています。
西側一体は旧理覚院の庭園でした。こちらは回遊式の庭園で、荒廃していたものを現在のご住職が作庭されたものです。西の金毘羅山や小塩山を借景に取り入れ、東の庭とは違った趣です。
庭には桜でありながら、11月頃に満開になり、春にもまた咲くという不断桜がしっかりと根を下ろしています。紅葉との対比が「いとをかし」ですね。拝観するには表の鐘をならし、少し待つと案内の方が出てこられます。混み合う秋以外は比較的閑静なお寺なので、一人静かにたたずみたい方にはお薦めです。お茶とお菓子をいただいて侘にひたりましょう。
(取材日:1995年)
庭から見た客殿
静寂のなか、ほっとできる空間です。
(取材日:1995年)
瞑想の人ひとり
観賞式の庭園はこの位置から眺めるのがベスト。はて、彼は一体何を瞑想しているのでしょうか。
(取材日:1995年)
実光院門前
小じんまりとした門、誰もいない入り口でちょっと鐘を鳴らすのはためらいます。
(取材日:1995年)
額縁庭園
なるほど、1枚1枚が飾られた絵のようです。
(取材日:1995年)