錦小路の魚市場の歴史は古く、延暦年間(782-805)に開かれたといわれていますが、確実な資料はないようです。
その後、魚市場として徐々に定着してゆきましたが、明治維新後、衰退、復興を経て、昭和の初めには、京都の台所としての地位を確立したようです。
京の人々に「にしき」と呼び親しまれている錦市場は、四条通の1本北を走る錦小路通のうち、寺町通から高倉通までの長さ約400m、道幅3m、136軒の商店街からなっています。
錦が市場の役割を担うようになったのは、400年も昔からで、この付近が良質の地下水に恵まれていて、魚や生鮮食品を商うのに適していたためといわれています。魚・京野菜・豆腐・乾物・漬物・おばんざい等々、錦は食材の宝庫。京料理を支える市場「錦」はまさに京の台所です。
(取材日:1995年,2009年4月)
買物で賑わう
錦市場には、雅な京料理から庶民のおばんざいまで、あらゆる食材が並んでいます。見て歩くだけでもワクワクと楽しくなってきます。
(取材日:1995年)